LOWAのタホープロは最高の登山靴!ヌバックレザーの登山靴をワックス加工で使い倒す!【タホープロ】【レビュー】
私は大学の部活で登山を始め、
初めて買った登山靴がタホープロでした。
社会人になって、
色々な登山靴を試しましたが、
結局タホープロが自分の足に
1番合っており、
結局この登山靴に戻ってきました。
タホープロGT
メンズ
サイズ | UK6~11.5 |
重量 | 870g(サイズUK8 / 26.5cm相当:片足) |
アッパー | ヌバック |
ソール | ビブラムMASAI |
ライニング | ゴアテックス パフォーマンス コンフォート |
カラー | セピア |
ウィメンズ
サイズ | UK3.5〜6.5 |
重量 | 720g(サイズUK5 / 23.9cm相当:片足) |
アッパー | ヌバック |
ソール | ビブラムMASAI |
ライニング | ゴアテックス パフォーマンス コンフォート |
カラー | セピア |
内張はゴアテックス、
外側のアッパーには
2.5mmのヌバックレザーが
使われています。
タホープロは昔から人気が高い登山靴で、
改良も加えられ、
現在は幅広な日本人の足型に合う
登山靴としても人気があります。
ローバーのタホープロ1つで、
低山ハイキングから、
テント泊縦走まで、
ほぼすべての登山で使用できます。
私も学生の時に登山靴を
タホープロしか持っておらず、
低山のハイキングから、
1週間以上の縦走まで、
これ1つで登山に行っていました。
LOWA(ローバー)
LOWAは1923年にドイツで創業された
登山靴ブランドです。
創業当時から「完璧を目指す」事を目標に
「品質」、「フィット感と快適性」、
「技術革新」の
3つの価値観を大切にしています。
現在でも
職人気質の靴づくりが受け継がれ、
品質の維持向上や、
使用する素材や技術を含めて、
100%ヨーロッパで生産を続けています。
日本人の足に合った、フィット感のある登山靴
旧タホープロから
日本人の足に合った足型が開発され、
幅広な日本人の足に合わせやすい登山靴に
なっています。
つま先の部分の両側にゆとりがあり、
下りなどで、つま先を痛めにくく、
甲の部分は低く作られている事で、
歩いている時に中で、
かかとが浮かないようになっています。
靴ひもを結ぶための
シューレースフック部分には
内部にボールを内蔵しており、
少ない力で靴ひもを締める事ができます。
締めたつもりが、靴ひもが緩んでいた…
といった事が少なくなっています。
X-LACINGと呼ばれる金具があり、
一番上の最後のフックに紐をかける前に
X-LACINGの金具に紐をかけて結びます。
最後に靴ひもを交差させる事で、
シュータンを抑えつけ、歩く時に
ズレたり、動くのをを防いでくれます。
登山中のどんな環境にも対応する、安定感の高い登山靴
アウトソールには
Vibram MASAIソールが使われており、
重い荷物や長時間の歩行を行う場合でも、
最適なクッションとなり、
登りや下り、岩場やトラバースなどの
歩行時にストレスなく対応します。
雨天時でもしっかりグリップする
安定感のある登山靴です。
ローバーのタホープロ1つで、
低山ハイキングから、テント泊縦走まで、
ほぼすべての登山で使用できます。
ミッドソールは分厚く、
衝撃吸収性に優れています。
重い荷物を担いでいる場合でも、
足にかかる衝撃を吸収し、
足への負担や足裏の痛みを
軽減します。
ソールが固く安定感のある登山靴ですが、
衝撃吸収性も備わっており、
足に不安のある方にもおすすめの
登山靴になっています。
また、登山靴の中は汗をかいて、
湿気が溜まりやすくなりがちです。
しかし、タホープロは
歩くたびに靴の中の空気を上に押し上げる
ポンピング作用により、
湿気を外に排出しやすくなっています。
また、足首のメッシュ部分が
ベンチレーターとなっており、
湿気を効率良く、外に排出してくれます。
デメリット
デメリットは
雪山で使う事を想定されていないので、
雪山で使う場合は
他の登山靴を
用意しておいた方が良いです。
6本以下の軽アイゼンであれば、
問題はありませんが、
傷付きやすかったり、
穴が開いてしまう事があります。
コバもないため、
ワンタッチ、セミワンタッチのアイゼンは
取り付けできません。
冬山では
できるだけ使わない方が良いです。
また、タホープロは
売っている店が少ないです。
都会なら売っている店も多いですが、
私が住んでいる地域では
私が購入を検討している時期には
周りに売っている店がありませんでした。
登山靴は実店舗でサイズを確かめるのが
おすすめです。
LOWA タホープロ II GT サイズの測り方-登山靴の店・BC穂高
近くで購入できない場合は
通販サイトを活用するしかありません。
上記リンクから登山靴のサイズの測り方を
確認できます。
リンクのオンラインショップでは
2足試し履きサービスも行っています。
ヌバックレザーワックス加工に必要な道具
学生時代に使っていたタホープロⅠは
手入れも防水スプレーのみで、
手入れを済ませていました。
そのため革は傷だらけで変形し、
足の甲の部分が圧がかかるようになり、
足先がすぐに痛くなって、
履けなくなりました。
ワックス加工を行う事で、
ヌバックレザーの登山靴が
傷付きにくくなり、
靴の変形を防止できます。
オイルで革が柔らかくなる事で、
新品状態の固くて歩き辛さからも、
解放されるので、おすすめです。
ワックス加工前の注意
タホープロは外側がヌバックレザーで、
起毛革が使われています。
ヌバックレザーは
柔らかくてしっとりとした触り心地と、
マットな質感がの最大の特徴です。
しかし、
ワックス加工をしてしまうと、
買った時の手触りや質感、
色まで変わってしまいます。
ヌバックレザーのような起毛革は
元々他の革よりも傷が付きにくいですが、
それはあくまで日常で使う場合のみで、
登山のようなハードな使い方だと、
傷だらけになってしまいます。
また、ゴアテックスの透湿性が
失われる事も懸念されますが、
ゴアテックス自体も
経年劣化してしまうので、
何年か経つと機能が失われます。
タホープロは登山歩行時に
湿気を効率良く靴の外に排出するように
作られているので、
長く使用する事を考えれば、
ゴアテックスの機能に
頼りすぎるのも良くないと思います。
登山靴を3年で買い替える想定であれば、
登山後に綺麗に洗って、防水スプレーで、
充分かもしれません。
ただし、
タホープロはソールさえ張り替えれば、
3年どころか、
10年、15年使っている人もいるので、
一生モノの登山靴として、
使い続ける事ができます。
私は革製品に
ワックスを塗るのが好きなので、
そんな事は考えずに塗ってしまいました笑
WAX加工に必要な物+お手入れやあったら便利な物
- コロニル レザージェル
- コロニル ヌバックローション
- コロニル レザーワックス
- コロニル ナノクリーム
- 馬毛ブラシ
- スポンジ
- コロニル 1909シュプリームクリーム
- ポリッシュクロス
- ペネトレイトブラシ
- 霧吹き
- コロニル カーボンクリーニングブラシ
- コロニル クリーニングブラシハードタイプ
WAX加工手順
1回目:レザージェル→ヌバックローション→レザーワックス
2回目:ヌバックローション→レザーワックス
3回目:ヌバックローション→レザーワックス
仕上げ:シュプリームクリーム→ナノクリーム
上記の手順で登山靴にワックス加工を
施していきます。
1回目
- 靴ひもとインソールを外す
- 革に水を浸透させる
- レザージェルを全体に塗る
- ヌバックローションを全体に塗る
- レザーワックスを全体に塗る
- 2日~10日乾燥させる
買ったばかりのタホープロに
ワックス加工を施していきます。
革靴はそのままオイルを塗っても、
革にオイルが染み込みません。
また、乾いたままオイルを塗ると、
浸透せず、塗りムラができてしまいます。
そのため革の表面に
水を染み込ませていきます。
スポンジに水を含ませて、
革に水を染み込ませながら、
靴全体を濡らしていきましょう。
一番最初は特に
革に水が染み込みにくいです。
暑い時期だと作業中に乾いてしまうので、
霧吹きがあると便利です。
乾いてしまわないように
濡れすぎくらいでちょうど良いです。
革全体に水を染み込ませたら、
レザージェルを塗っていきます。
コロニルのレザージェルは
革全体に塗っておくと、
水をはじき、汚れから守ってくれます。
2プッシュ程度出して、
登山靴に塗っていきます。
レザージェルを
手で全体に塗り広げていきます。
革以外の黒い部分にも塗っていきます。
馬毛ブラシを使って、
ムラなく全体的に伸ばしていきます。
この時馬毛ブラシ自体も
水で濡らしてからブラシをかけると、
塗りムラが少なくなります。
次にヌバックローションを
塗っていきます。
ローションは
革の表面を強くする事と、
落ちた色を補う効果があります。
登山靴がブラウンなので、
色の近いブラウン色のローションを
使っています。
スポンジが付いているので、
直接塗る事ができます。
革以外の黒い部分にも塗っていきます。
こだわるなら
革以外の部分が黒なので、
革以外の部分は黒か無色のローションを
使って塗っても良いです。
私は面倒なのでブラウンしか使いません。
次はレザーワックスを塗っていきます。
レザーワックスは
革の保護と防水効果があります。
人差し指の第二関節くらいの量を目安に
ワックスを取り出します。
レザーワックスを靴全体に
適当に塗っていきます。
馬毛ブラシを使って、
ムラなく全体的に伸ばしていきます。
この時もブラシに水を付けておくと、
ワックスが伸びやすくなり、
ムラなく全体に塗る事ができます。
左側が1回目が終わった登山靴です。
結構雑に塗ってしまったので、
ムラがありますが、
色が変わりかなり濃くなりました。
このまま日光が当たらない、
風通しの良い場所で乾燥させます。
最低でも2日以上、
余裕があれば7日以上乾燥させるのが
おすすめです。
2回目
- 濡れた馬毛ブラスでブラッシング
- ヌバックローションを全体に塗る
- レザーワックスを全体に塗る
- 2日~10日乾燥させる
1回目のレザージェルを塗る手順以外は
同じです。
濡らした馬毛ブラシを使って、
全体を濡らしていきます。
その後はローションを塗っていきます。
次にレザーワックスを塗っていきます。
量は1回目と同様、
人差し指第二関節程度の量を取り出し、
全体に塗っていきます。
1回目の時に色ムラが多かったので、
ペネトレイトブラシを使って、
細かいところも塗っていきます。
最後に馬毛ブラシでブラッシングをし、
ワックスを全体に馴染ませていきます。
左側が2回目が終わった登山靴です。
1回目→2回目でも
結構色が変わってきました。
1回目同様、2日から10日程度、
日光が当たらない、
風通しの良い場所で乾燥させます。
3回目
- 濡れた馬毛ブラスでブラッシング
- ヌバックローションを全体に塗る
- レザーワックスを全体に塗る
- 2日~10日乾燥させる
2回目と同じ手順なので、
説明は簡略化します。
ローションを塗って、
レザーワックスを塗っていきます。
塗り終えたら、
馬毛ブラシでブラッシングです。
左側が3回目が終わった登山靴です。
2回目→3回目はあまり変わらないですが、
近くで見ると、
色ムラがほとんどなくなりました。
前回同様、2日から10日程度、
日光が当たらない、
風通しの良い場所で乾燥させます。
仕上げ
- シュプリームクリームを全体に塗る
- ナノクリームを全体に塗る
- クロスで余分な油分をふき取る
- 2日~10日乾燥させる
最初にシュプリームクリームを
塗っていきます。
こちらは無くても大丈夫ですが、
あると革に栄養と柔軟性を与え、
革の色とツヤが良くなります。
ペネトレイトブラシを使って、
少しずつ、細かいところまで、
しっかり塗っていきます。
塗り終えたら、
馬毛ブラシでブラッシングをして、
全体に馴染ませていきます。
最後にナノクリームを塗っていきます。
ナノクリームは
ナノレベルの分子成分が
革に浸透して、表面をコーティングし、
防汚、防水効果があります。
人差し指の第一関節程度の量を出して、
靴全体に塗っていきます。
適当に靴全体に付けてから、
手を使って、
クリームを塗り広げていきます。
塗り広げて行ったら、
馬毛ブラシで全体をブラッシングします。
ベタ付きが残っていると、
ホコリが付着しやすいので、
クロスで全体を磨いてあげます。
クロスで磨くと、ツヤが出てきます。
仕上がりはこんな感じです。
加工前と比べると、
色もツヤも全然違います。
靴ひもとインソールを戻して完成です。
2日から10日乾燥させて、
完成になります。
登山で使用後の手入れ
- 靴ひもとインソールを外す
- 登山靴を洗い、泥を落とす
- 登山靴が濡れたまま、ヌバックローションを塗る
- 傷が有ったりや光沢が無くなってきた場合のみワックスを塗る
登山で使うと、
泥汚れや傷が付いたりしますので、
登山後の手入れは重要です。
まずは水で濡らしていきます。
濡れたスポンジなどを使って、
泥汚れをしっかり落としていきます。
ワックス加工をしているので、
泥が落ちやすくなっています。
ソール周りはブラシを使って、
泥汚れを落としていきます。
持ち手が付いており、
個人的にお気に入りのブラシですが、
力を入れ過ぎると、
ブラシの毛がボサボサになってしまいます。
こちらの方が毛が固く、
固いソールの汚れを落とすのに
向いていますが、
毛が固い分、泥が飛び散るので、
個人的にあまり好きじゃないです。
登山靴を洗い終わったら、
濡れた状態で、
ヌバックローションを塗っていきます。
登山で使用すると、
木や岩場などに当たって、
色落ちや傷ができてしまうので、
補色、表面の保護のために
ローションを塗っていきます。
最後に馬毛ブラシで、ブラシをかけて、
全体に馴染ませていきます。
基本的にはこれでお手入れは終了ですが、
気になる傷があったり、
光沢が無くなってきている箇所があれば、
レザーワックスを塗ってから、
ブラシをかけてください。