膝を痛めない、疲れない Q&Aでわかる山の快適歩行術!

私は学生時代に登山を始め、
社会人になってすぐに
一旦登山を辞めました。
その理由は
腰痛とひざ痛です。
治療や筋トレなどの結果
痛みは軽減され、
現在では普通に
登山に行けるまでになりました。
しかしながら、
登山での歩き方があまり良くないのか、
しっかり体は鍛えているのに
足に疲労がたまりやすいと
感じていました。
そんな時に見つけた本が
膝を痛めない、
疲れないQ&Aでわかる
山の快適歩行術!
です。
「歩き癖」は人それぞれ違う

人によって歩き方は違います。
登山でも
登りが苦手、下りが苦手など
人によって歩き方に癖があったり、
関節や身体の柔軟性が悪く、
うまく身体を動かせていない人もいます。
人それぞれの身体の動かし方の癖を
この本では「歩き癖」
と呼んでいます。
この本の最初には
その癖が何かをみるための
12個チェック項目と
その原因を確認できます。
まず登山をするために
何を改善すべきか確認しましょう!
登山は正しい歩き方で疲れを軽減できる!

登山は正しい歩き方を
身に着ける事で、
登山での疲労を軽減できます。
この本では身体の一部に頼り過ぎず、
身体全体を使って、
歩く方法を知る事が出来ます。
登山での歩き方が上手な人のメリットは
- 体への負担を最小限にでき、疲れにくい
- 一部の筋肉や関節に負担が集中せず、体全体を活用することで、関節痛や筋肉痛が起きにくい
- バランスの崩れや、スリップを起こしにくく、荷物が重くても安定して歩ける。
- 道がどんな状態でも、大きな段差でも、安定したペースで歩き続けられる
この本を読んでいて意外だったのが
登山のために
筋力トレーニングは推奨していない
という事が書かれていました。
なぜかというと
筋肉を急に増やすと
- 体のバランスが崩れる
- 固い筋肉が増えてトラブルの原因になる
筋トレばかりではなく、
「定期的な登山」や
ウォーキングや階段の上り下りなど
で鍛える事を推奨しています。
筋肉を増やすばかりではなく
- 身体のバランスを保持する
- 柔軟性を身に着ける
- 自分の歩き癖を知る
事が重要になります。
この本では
それらを知る事が出来る上に
登山での歩き方を学ぶ事ができます。
歩き方を制する者が登山を制する
のです。
登山歩きでの悩みがQ&Aでわかる!

この本では
登山歩きでの悩みや不安を
Q&A方式で順番に答えていきます。
私が特に参考になったのは
登山で苦手な下りについてのQ&Aです。
- 長く下ると必ず膝が痛くなります。
予防策はありますか? - 下りでスピードを抑えるのが苦手です。
どのように歩けばいいですか?
といった質問に
実際に山を歩いている写真を使って
詳細に説明されているので、
かなりわかりやすいです。
この本を参考に
登山中の下りの歩き方を変えて
歩いてみると足の負担が
かなり減りました。
特に参考になったのは
足の着地の仕方です。
足の着地の仕方だけで登山中の負担が減りました

現代人は出かける際、
ある程度クッション性のある
靴を履いて出かけます。
昔の人は草履や下駄をはいていたため、
足を水平に地面につかないと、
足を着地させたときの衝撃が
もろに伝わります。
靴中心の生活のためか
普段の歩き方が
かかとからの
着地になっている人が多いそうです。
足の着地の仕方を
かかとからではなく
フラット着地(水平)にする事で
足の負担が軽減するとの事。
実際に登山で実践したところ、
膝への負担は少し軽減されたかな?
と感じる程度でしたが、
筋肉痛に
なりにくくなりました!
前回の御在所だけもかなり歩いて、
最後は1時間以上
下りっぱなしでしたが、
明らかに筋肉痛の治りが
早かったので、
歩き方を変えてから
足への負担は減っていると
実感しました。
医学的には「膝痛」という病名はない

Q&Aの中に
医学的に「膝痛」という病名は無い
といったものがありました。
これは私が実際なって実感しました。
病院で膝痛を伝えても、
レントゲンでなにも映らなければ
痛み止めかシップしか処方されません。
この本でも
「大腿四頭筋」を鍛える事の
重要性が書かれています。
なぜなら、
「大腿四頭筋」は下半身の使う際に
身体を支える重要な筋肉だからです。
「大腿四頭筋」が疲労を起こすと、
膝に大きな負担がかかってくるため、
膝に痛みが起こるのです。
私も「大腿四頭筋」を鍛えて、
膝痛を軽減させる事に成功しました。
こちらについては
この本を読む前から知っていたのですが、
この後の内容がとても参考になりました。
筋力を鍛えてもすべての膝痛を防げるわけではありません。その理由のひとつに、トレーニングで筋肉量を増やせても、筋肉の持久力をつけるのは容易ではない、ということが挙げられます。
筋トレをするといっても
何時間もトレーニングする人は
ほとんどいないと思います。
登山のために
筋肉の持久力をつけるには
結局「定期的に登山へ行く」
が一番なのです。
しかし鍛えるために登山へ行き、
膝を痛めて帰ってくるのでは
元も子もありません。
「大腿四頭筋」だけに頼らない
登山の歩き方をこの本で学び、
「定期的に登山へ行く」が
最も効率の良い
登山のためのトレーニングだと
思います。