栗駒山(須川岳)登山!紅葉が美しい「神の絨毯」を満喫!いわかがみ平から登り:東栗駒コース、下り:中央コースの逆時計回りで楽に登れるお手軽登山!【10月中旬】【二百名山】【花の百名山】【宮城県栗原市】


前々日は木曽駒ヶ岳に登った後から
ダラダラと移動し、
前日ホテルサンロクに素泊まりし、
ずっと行きたかった、
紅葉シーズンの栗駒山へ行ってきました!
登米市は安いビジネスホテルが多くて、
探したらすぐ見つかったので、
良かったです。
いわかがみ平 | 7:05 |
東栗駒山 | 8:08 |
東栗駒・裏掛コース分岐 | 8:32 |
中央・東栗駒コース | 8:47 |
栗駒山 | 9:10 |
中央・東栗駒コース | 9:18 |
道標(山頂まで1キロ) | 9:35 |
栗駒山・栃ケ森山周辺森林生態系保護地域の看板 | 9:40 |
いわかがみ平 | 10:16 |
栗駒山

栗駒山は宮城県、秋田県、岩手県の
3県にまたがっている山です。
栗駒山という名称は宮城県側の呼び方で、
山の名称ではよく使われる
春過ぎに山腹に現れる雪形が
馬(駒)の形に似ている事から、
この名前で呼ばれています。
岩手県側からは須川岳とも呼ばれ、
この山の水源である磐井川から、
酸性水が流れ込んでいる事から
酸川→須川
と呼ばれているようになったそうです。
秋田県側からは
この山の方から朝日が昇る事から、
大日岳とも呼ばれています。
山頂は宮城県と岩手県の境界にあります。
高山植物が多く咲く事でも
人気がありますが、
やはり1番は秋の紅葉の時期で、
9月~10月は多くの登山客で賑わいます。
毎年秋頃の
9月中旬から10月中旬にかけて、
ナナカマドやカエデなどの木々が
赤や黄色に鮮やかに色づきます。
山全体が紅葉に染まり、
その美しさから「神の絨毯」
と呼ばれています。

紅葉で有名な栗駒山ですが、
花の百名山にも指定されており、
新緑や高山植物も多く咲きます。
登山客の方に話を聞いてみると、
地元から来ている人は
6月~初夏の間も栗駒山に登り、
高山植物を見に来ているという人も
多かったです。
日本百名山を著した深田久弥は、
「東北では秋田駒ヶ岳と栗駒山を百名山に
いれるべきであったかもしれない」
とあとがきで書いたほど、
魅力の多い山でもあります。

栗駒山登山口は9つあり、
初心者から上級者まで楽しめます。
今回は紅葉を見ながら、
綺麗な沢と気持ち良い稜線歩きが楽しめる
東栗駒コースを登り、
栗駒山登山の中でも1番登るのが楽な
中央コースを下って、
周回するルートで登ります。
東栗駒コースは
登山道がぬかるみが酷く、
登山靴が泥まみれになります。
稜線に出ると強風が吹くため、
登山装備はしっかり準備しましょう。
また東栗駒コースは道も狭く、
下りで利用した場合は事故も多いため、
登りで利用するのがおすすめです。
この日も
東栗駒コースはぬかるみがひどく、
東栗駒山付近は強風が吹いていたので、
中央コースの往復で登る方が
1番多かったです。
例年は9月下旬から10月上旬が
最も色づく時期とされていますが
今年は秋に入っても気温が高く、
紅葉の色づきが遅れ、
今回は10月中旬に紅葉のピークを迎え、
紅葉登山を楽しむ事ができました。
臨時駐車場~いわかがみ平

紅葉時期のハイシーズンは
いわかがみ平への道は規制がかかり、
臨時駐車場までしかいけません。
ここに車を停め、
シャトルバスに乗って、
登山口のいわかがみ平へ向かいます。
車は550台ほど停められるそうです。
平日でしたが、朝6時半の時点で
150台くらいはありました。

仮設トイレ設置されていました。
帰りに寄ったら綺麗にされていましたが、
行きで利用しようとすると、
6台とも埋まっていたため、
いわかがみ平まで我慢する事にして、
シャトルバスに乗りました。

駐車場の時点から、
鮮やかな紅葉が見えます。

紅葉ハイシーズンの時期は
通行規制のため、
臨時駐車場からシャトルバスが出ています。
交通情報や紅葉シーズンの規制は
栗駒山と登山のホームページから
確認しましょう。

協力金を支払い、
シャトルバスに乗ります。
料金や交通情報等は
栗駒山と登山 交通情報で
確認してください。

私は期間限定パスポート付きを購入。
毎年違うデザインのようです。

シャトルバスに乗り込みます。
かなり並んでいますが、
シャトルバスは台数があるので、
そこまで待たされる事はありません。

バスに乗り、7分ほどで、
いわかがみ平の登山口に到着です。
いわかがみ平

いわかがみ平の時点で、
真っ赤な紅葉が見られます。

駐車場も広く、
約100台停められますが、
紅葉シーズンは
明らかに駐車スペースが足りないため、
臨時駐車場から、
通行規制にしているようですね。

とりあえず我慢していたトイレへ。

いわかがみ平の駐車場から
上に上がっていくと、
栗駒レストハウスがあります。

1階はトイレや自動販売機。

2階に上がるとお土産も売っています。

栗駒レストハウスは食堂があり、
カレーやラーメン、
おでん等が食べられます。
帰りにソフトクリームを
食べている人もいましたね。

食堂のスペースは
そこまで広くありません。
15人座れるかな?くらいです。
この2階から見える景色も良いです。

栗駒レストハウスには
靴の洗い場もあるので、
助かりますね。
いわかがみ平~栗駒山(東栗駒コース)

いわかがみ平でトイレを済ませ、
準備を整え、登山開始です。

途中右に逸れます。

登りは東栗駒コースを登り、
まずは東栗駒山を目指します。
このコースは登山道がぬかるんでいたり、
稜線に出ると強風が吹くため、
登山装備はしっかり準備しましょう。
道も狭く、
下りで利用した場合は事故も多いため、
登りで利用するのがおすすめです。

東栗駒コースは
靴が泥だらけになる事で有名です。
水はけが悪い道が多いので、
3日は雨が降っていないはずですが、
道がこの有様です。

靴やズボンが
泥まみれになるのが嫌な場合は
中央コースで登りましょう。

登りはそこまで急ではありませんが、
登山客が多く、道も狭いので、
自分のペースで歩けず、
しばらく渋滞が続きます。

そこまで急な登りではありませんが、
歩きにくい道ですね…

道が開けてくると、
色鮮やかに紅葉した木々が現れます。

おお…

紅葉綺麗ですねぇ…
この時点でも充分紅葉登山を楽しめます。

沢の前で撮ってもらいました。

目で紅葉を楽しみつつ、
グミで少しずつ腹を満たします。


沢と紅葉が綺麗すぎる…

紅葉を見ながらの沢歩きは
自然をたっぷりと満喫できます。

水量はほぼなく、
沢は歩きやすくなっています。
ただし、この辺は下りで事故も多く、
沢登りを終え、
山道に復帰し少し歩くと…

おおおおおおおおおおおおお…
美しい…

「神の絨毯」と呼ばれる、
栗駒山の紅葉です。
これ1度は見てみたかったので
この景色を見れただけでも、
来て良かったと思えますね。

もうここから小さく見えている
栗駒山を目指します。

鐘と「絆」とかかれたプレート。
これは一体…?

ここから風がかなり強く、
耳が冷たくなるほど寒いので、
キャップからビーニーに替えます。
ちなみに東栗駒までの稜線は
高確率で強風が吹いているため、
低体温症にならないよう、
登山装備を整えて登りましょう。



手袋もフィンガーレスグローブを
使っていましたが、
流石に風が強すぎて、
防寒グローブに替えました。


強風で、ゆっくりとしか進めませんが、
どこを見渡しても綺麗な紅葉に
写真を撮る手が止まらず、
風が強く吹いていなくとも、
ゆっくりとしか
進んでいなかったと思います笑

色鮮やか…たまらん…
そして…

東栗駒山到着!

東栗駒山は小高いだけの場所ですが、
ここからの景色も美しいです。

さあ目的地の栗駒山に向けて、
どんどん進んでいきます。

忘れた頃にぬかるんだ道が出てきます。
もう登山靴は泥だらけです。
栗駒山の頂上では
泥だらけの登山靴を見た人が
「やっぱり東栗駒コースは
ぬかるんでましたか?」
と3人くらいに聞かれましたね笑

東栗駒・裏掛コース分岐
裏掛コースの分岐の手前ですが、
開けた場所になっており、
写真スポットとなっております。

撮ってもらいました。
ここも色鮮やかですね。
この辺りから、
風が気にならなくなります。

写真スポットは
この道標の手前になります。

栗駒山までもうちょっと。
頂上に近づくにつれ、
赤色がハッキリしてきましたね。

中央・東栗駒コース分岐です。
頂上の手前にあり、
栗駒山頂上まではあと0.2キロです。

この階段登り切れば頂上です。

栗駒山到着!
途中風が強かったですが、
天気が良くて最高でした。
栗駒山頂上にて

とりあえず頂上で1枚撮ってもらって。
山頂は宮城県と岩手県の
境界になっています。

駒形根神社は
「勅宣日宮駒形根神社」と呼ばれ、
栗駒山を御神体とする山岳信仰で、
栗駒山頂上に奥宮があります。
頂上から西に下ると、
御室と呼ばれる霊地があり、
過去には信仰の対象として、
修験者が訪れていたようです。
この奥宮は火山性のガスと雪風の影響で
かなり腐食と破損個所がありますが、
再建プロジェクトが立ち上がり、
これから再建が進むようです。
駒形根神社はそこまで離れていないので、
時間があれば寄ってみても
良いかもしれません。

意外と頂上は広いので、
少し休憩できそうです。

朝食べずに登ってきたので、
エネルギー補給します。
食べたらすぐにエネルギーに代わる
スポーツカステラと、

オールレーズンを食べます。
登山始めた頃は
行動食と言えば、
オールレーズンだったんですよねぇ。
栗駒山~いわかがみ平(中央コース)

しっかり休憩を取ったら、
下山します。

9時を過ぎたくらいだったので、
登ってくる人も増えてきました。

自然とこの景色が目に入ります。
歩きながらこの景色を楽しめるのは
最高ですね。

階段を下り切ると…

中央・東栗駒コースの分岐に
戻ってきました。

登りの時に気が付きませんでしたが、
この分岐からの景色も綺麗ですね。

登りは東栗駒コースを登ってきたので、
下りは中央コースへ!

中央コースは栗駒山の中でも
一番楽なコースです。
登山道もかなり整備されており、
不安であれば、
登りも下りも中央コースがおすすめです。
楽なので、ほとんどの登山客が
中央コースをピストンで
栗駒山登頂を目指します。

広い場所があり、
多くの人が休憩をしています。
ここは写真スポットになっており、
休憩しつつ、
写真を撮っている人がたくさんいます。
目印として
近くに山頂まで1キロの道標があります。

山頂まで1キロの道標付近からの
写真です。
ここに付いた時点で、
雲一つなかったので、
綺麗な写真が撮れました。

紅葉を満喫しつつ、
ダラダラ下っていきます。

栗駒山・栃ヶ森山周辺森林生態系保護地域
の看板がある地点も
写真スポットになっています。

ここからの写真も綺麗ですね。
色鮮やかです。

登ってきた東栗駒コースと違い、
中央コースは全くぬかるみが無く、
整備された登山道になっています。

ゴロゴロと大きな岩があり、
不安定な部分もありますが、
整備されていて歩きやすい道です。

かなり降りてきましたが、
登山口付近も赤と黄色の葉が
色づいていますね。

まだまだ紅葉が見られますが、
見えてきました。

栗駒レストハウスに出たので、
泥まみれの靴を洗って、

いわかがみ平へ降ります。

いわかがみ平到着!

シャトルバスに乗って、
臨時駐車場へ戻ります。

すぐに来ました。
結構台数出ているみたいですね。

そして臨時駐車場へ戻ってきました。
戻ってきたら平日なのに
8割くらい埋まってましたね。
温泉は新湯温泉くりこま荘

くりこま高原と呼ばれる
栗駒山のふもとには温泉が多く、
登山後に汗を流すのに便利です。

近いのでおすすめです。
源泉かけ流しで、
こちらの温泉の方が広いので、
紅葉シーズンはこちらの方が
混雑しないと思います。
ハイルザーム栗駒は
宿泊も可能です。

私は今回は新湯温泉くりこま荘に
行ってきました。

こちらは秘湯という感じです。
洗い場は2つしかなく、
混んでいる時はおすすめできません。

入口から入ってすぐに
熊がいてビビりました笑

源泉かけ流しで、白く濁り、
ほんのり硫黄の香りがします。
お風呂は狭く、内湯も外湯も
ギリギリに詰めて3,4人しか入れません。
お風呂に入ったタイミングは
4人しかいなくて空いていましたが、
結局出る直前のお昼前には
8人くらいになって、
浴場内は混雑していました。
新湯温泉くりこま荘も宿泊可能です。
泊まってみたいですねぇ…。

下山中に足をひねった気がしましたが、
全く痛みが無く、
下山後も特に何も感じませんでしたが、
温泉に入った後に痛みを感じ、
酷くはありませんが、
靭帯が伸びて、
足が張っているような感覚だったので、
次の日もう1座登る予定でしたが、
諦めて帰宅しました。

去年も似たような事がありましたが、
靴紐のゆるみが原因なんですよね…
昔から面倒くさがりなので、
後回しにしてしまうのですが、
靴紐がゆるんだらすぐに結びなおす事を
意識付けしていかないといけませんね…
栗駒山麓ジオパーク

栗駒山の近くには
栗駒山山麓ジオパークビジターセンター
という施設があります。

こちらは平成20年に起きた
東北の地震災害や自然災害と向き合い、
どう乗り越えてきたか、
それらの経験を次世代に伝えるために
その工夫や歴史等を学ぶ事ができます。

近くの栗駒山を含めた、
栗駒山麓の事を学ぶ事ができます。

展示室では映像やジオラマなどで
ジオパークの魅力を楽しむ事ができます。


シアター室では
壁と床の巨大スクリーンで
栗駒山の誕生物語など自然の美しさと
驚異を体感できます。
栗駒山も成層火山で、
噴火した溶岩流や火山再生物が
長い年月をかけ、
積み重なってできた山である事から、
今の姿からは想像もつかない
歴史や自然現象が栗駒山にもあります。
色々学べるので、
寄ってみると面白いと思います。
細倉マインパーク

もう一つ寄ったのは
細倉マインパークです。

ここはくりはら田園鉄道線、
通称くりでんの駅にもなっていた
細倉マインパーク前駅の跡地でもあり、
鉱山関係で使われていたものが
展示されています。

鉱山資料室では
細倉鉱山の歴史を学べます。

鉱物や金属資源等を採掘していたため、
当時の採掘方法や、
採掘していた鉱物や資源を
見る事ができます。


細倉鉱山の坑道を実際に歩きながら、
鉱山や近代産業の歴史を
知ってもらうためのスポットです。
当時の作業風景や作業機器を展示し、
働いていた人々の様子を再現しています。

坑道内へ入っていきます。
結構寒いので、
夏場でも長袖着用との事です。

1人で入ると結構怖かったです笑
1番怖いのは当時を再現するために
人形が設置されており、
近づくとそれらが急に動き出して、
喋り出すので、びっくりします笑

別世界にきたかのような場所です。
平日なのに車がたくさんあって、
人がいるなぁと思っていましたが、
細倉金属鉱業という
三菱マテリアル出資の会社に
併設されているみたいですね。
よくよく見たら、
ほぼ全員作業服で、
観光客私ともう1人しかいませんでした笑